VHF/DSC Learning Room

コース内容

サーテフィケート取得に向けて必要な知識

VHF無線への理解 / チャンネル16について / VHF無線機操作手順 / 交信基本ルール / 交信手順(英語) / 交信優先順位 (Mayday遭難交信・Pan Pan 緊急交信・Securite 安全交信など) / GMDSSへの理解 / VHF DSC (チャンネル70)への理解 / マリンウエザー放送などの理解習得。


英語による交信練習

英語は、今や事実上のインターナショナルスタンダードコミュニケーション言語です。

非常時の交信のみではなく、船舶同士の情報交換、マリーナや港湾当局とのコミュニケーション、そしてヨットマンにとって大事な天気情報などあらゆる面で、英語による無線通信は海外では必須です。

コースでは、無線英語に耳を慣らし、実際に使われている英語による通信を学びます。

VHF DSC Radio

国際マリンVHF・DSC(デジタルVHF)

海上での標準コミュニケーション手段であるVHF無線(日本でいうところの国際VHF、いわゆるプレジャーボート用のマリンVHFとは異なります)

欧米はもとより、日本以外のほとんどの国では、プレジャーボート・漁船・本船・など船の種類の違いに係わらず、あらゆる船が搭載している、安全上とても 大事な標準通信手段です。

更に、近年は、新たなスタンダードとなりつつあるVHF/DSC 無線・小型船舶用簡易バージョンが、急速に普及しつつあり、欧米では、この新たなDSC機能を搭載していない無線機は販売されていません。ポータブルを除く)

VHF無線の利用目的

◇VHF無線システム最大の目的は、「安全確保」。

一般の電話システムと異なり、同一の周波数を、たくさんの船が共用しますから、利用上のルールをしっかりと守らなければなりません(詳細はこのコースで説明)

◇他の船の迷惑にならないこと。

特に安全に関する無線交信をさまたげないという前提のもと、VHF無線は、日常的に使われています。


VHF無線ライセンス

VHF無線システム、2種類のライセンス(免許)制度が制定されています。

一つは「無線局免許(Radio Station License)」、 そして操作資格である「無線操作従事者免許(Restricted Operator`s Certificate)」

◆VHF無線局免許(船舶局)

近年、ライセンス無しでVHF無線機搭載を認める国が多くなり、欧米、特に北米ではプレジャーボートが、このライセンスを取得することはほとんど無くなっています。

カナダでも、約10年ほど前にライセンス取得義務が消滅しました。なんらかの理由で、コールサインが欲しいという人は、(コールサインを取得するには、ライセンス・有料が必要)、当該の役所に申請して、ライセンスを取得することになります。

◆操作免許( Restricted Operator’s Certificate)

無線制度に関する、国際標準組織 ITU(International Telecommunications Union 日本も加盟国)は、『VHF無線機を操作する者は、

その居住国の無線操作従事者免許を持っていなければならない』と規定しています。

しかしながら、米国では、このプレジャーボート用VHF無線の使用サーテフィケートは廃止にいたっています。(カナダとヨーロッパの多くの国では、まだサーテフィケート制度は存続)

現実の姿として、例えば、世界各地のチャーター会社では、どの国のものでも、操作サーテフィケートを持っていれば、それでOKということが多いようです。

カナダにおける、オペレーターサー・テフィケート取得システム

VHFオペレーターサーテフィケートを、広く普及させることを主たる目的として、カナダでは、サーテフィケート取得プロセスの合理化がすすめられてきまた。

現在は、民間団体であるCanadian Power & Sail Squadrons にトレーニングシステム・サーテフィケート発行を委託しています。(同団体が、カナダ各地の民間人にExaminer (試験官)を委託し、その試験官がサーテフィケート取得コースを随時運営、安価かつ便利にサーテフィケートを取得できるようになっています)

当スクールのインストラクターもその試験官の一人であり、その資格でサーテフィケート取得コースを開催しています。

Copy of VHF DSC



Copy of VHF object



Copy of GMDSS
Copy of VHF Radio Operation Procedure


MMSI : Maritime Mobile Service Identity

MMSI Maritime Mobile Service Identity

DSC機器を搭載した船舶・地上局には、それぞれ認識番号としてMMSIナンバーが交付されます。

MMSIナンバーは、それぞれの局専用の認識番号として、当該国の管轄組織から交付され、他の局は使用できません。

MMSIは、9桁の数字から構成され、最初の3桁は国籍を示すコード。例えばカナダの場合には316、米国大陸部では、303,338,367,368,369 が使われます。

◆MMSIの取得(プレジャークラフト)

VHF/DSC無線機を使うには、MMSI番号をまず取得しなければなりません。

米国においては、複数の民間業者、カナダにおいては、Industry Canada インターネット、メール、を利用して申請することにより、無償で番号を取得できます。

申請に際しては、機器を搭載する船に関する情報、所有者情報、緊急連絡先情報、これらを登録します。

これらの情報は、データベースに登録され、緊急事態発生時には即座にその情報が最寄のレスキュー機関に伝達され、レスキュー活動に役立てられます。

一度取得した番号は、無線機を変えない限り永久に有効、免許料などの継続的な費用も、一切かかりません。

◆DSC無線機へのMMSIインプット

取得したMMSIは、無線機のマニュアルに従って入力します。

MMSI入力を怠ると、DSC機能を正しく使うことができません。このMMSI番号は、何時でも機器の表示

部で見ることも出来ますが、便利なところにメモしておきましょう。

他のDSC無線機との交信のときに、MMSI番号を交換・無線機にインプットしておくことにより、電話番号と同じ役割を果たします。


Channel 16

VHFチャンネル16 (156.8MHz)

◆国際救難チャンネルの聴守、(常にモニター)

International Distress、Safety and Calling Channel、通称チャンネル16は、主として、

「遭難」、「緊急」、「安全」

に関する通信を目的として設定されています。

その他の使用目的として、他の船舶を呼び出し、他のチャンネル(ワーキングチャンネルといいます)を

指定して通信するための呼び出しチャンネルとしても使われます。

注意すべきことは、他の船舶や地上局を呼び出した後は、必ずワーキングチャンネルに移って交信する

ということ。

16チャンネルでは、呼び出し以外の交信を行ってはならないという点にあります。

(後述する遭難の場合は別)

※)出航30分前には、無線機のスイッチを入れ、チャンネル16のモニターを開始。

航行中は、チャンネル16のモニターを続ける。

◆DSCチャンネル70 156.525MHz

これは、デジタル方式の国際救難チャンネルです。

この機能を搭載している無線機は、スイッチがオンになると同時に、バックグラウンドで緊急信号をモニ

ターしています。DSCに関しては、VHF DSC (チャンネル70)参照。

<注意>GMDSS搭載義務を負っている船舶において、旧来のVHF16チャンネルのモニター義務は、

2005年2月1日を持って終了している(VHF/DSCに移行)。

従って、VHF/DSCを搭載していないプレジャークラフトとの交信に支障をきたす事が懸念されている。


Priority

交信の優先順位 Mayday、Pan Pan、 Securite、 主な三つの優先度

※VHF無線の利用にあたって、交信目的による優先順位を明確に知り、優先順位の高い交信を妨げてはならない。

最優先1.

Mayday / 遭難交信 ( Distress Communication ); 最も優先度の高い交信。

「遭難」の定義は、「自船もしくは他の船舶、航空機、人命などに差し迫った危険 (船が沈みそう、人が死に瀕している、など)があり、速やかな救助が必要」を意味する。

遭難交信が行われている場合、他の局は、一切の交信を控え、状況をモニターしなければならない。(自船が救助に必要となるか否かを判断)

優先順位2.

PanPan / 緊急交信 ( Urgency Communications )

Mayday に次ぎ、優先度の高い緊急交信。発信局が船舶、航空機、人間の安全に関する緊急のメッセージを持っていることを意味します。

緊急信号を聞いた局は、少なくとも3分間、そのチャンネルをモニター。

引き続き発信される緊急メッセージ交信を妨げてはなりません。

3分間のモニターの間に、緊急メッセージが発信されなければ、通常の交信を続けてもかまいません。

また、緊急交信に使われていないチャンネルにおける交信は、継続可能。

優先順位3.

Securite / 安全交信 ( Safety Communications )

安全交信信号は、送信者がこれからナビゲーション、もしくは気象上の安全に関わる重要なメッセージを送信することを意味します。

安全信号は、遭難信号と緊急信号以外の全ての交信に対して優先します。安全信号を受信した全ての局は、指定されたワーキングチャンネルを聞くことを推奨されます。

※)VHF無線ルールでは、これら三つの他にも、目的別に優先度を定めていますが、ここでは、上位三つの紹介にとどめます。

VHF無線利用の基本ルール・マナー

海上VHF無線交信の基本ルールとマナー

VHF無線は、海上での安全確保に欠かせない重要なシステム、ルールを理解、交信にあたっては他の船舶・地上局に迷惑をかけないよう、常に留意していなけれなりません。

以下、VHF無線交信にあたっての基本的なルールとマナーです。

● 決して偽の遭難信号などを出さないこと、厳罰が加えられます。

● 海上VHF無線機を陸上で使ってはなりません。

● 他の船舶が使用中の周波数に割り込んではならない、使用しようと思う周波数を必ず事前にモニターすること。

● 交信の手順をきちんと守ること。

● 定められた交信用の基本用語を使うこと。交信をスムーズにするとともに、ミスコミュニケーションを防ぐことができます。

● 乱暴・卑猥な言葉を使ってはなりません。

● 交信は必要な事項のみに限る。余計なおしゃべりは禁止されています。誰かが使おうと思って貴方が交信終了するのを待っているかもしれません。

● マイクのスイッチが間違って押されないよう、無線機の周辺は整理しておくこと。

● 子供が無線機でいたずらしないよう気を配る(これは結構あります)。

Mayday ; 遭難信号発信

遭難交信 / Mayday

※ここでは、旧来のチャンネル16による遭難交信を解説します。DCSによる遭難交信プロセスは、

VHF、DSC (チャンネル70)参照してください。

◆遭難信号発信は、船舶局責任者の監督下においてのみ発信されなければならず、以下の要素

より構成される。

1.無線による無線によるアラームシグナル(船に取り付けられている場合)

2.遭難信号<MAYDAY (メーデー)>を3回繰り返す

3.<THIS IS >

4.船の名前と局のコールサインを3回繰り返す

◆遭難信号発信に引き続き、以下の手順で遭難メッセージ発信

1.遭難信号 <MAYDAY >

2.遭難している船舶局の名前 (1回)

3.位置 (できる限り詳細に)

4.船に関する説明、色、種類など

5.遭難状況と、必要な援助

6.乗船人数と怪我人の有無

7.救助に際し有効と思われるその他のインフォメーション

8.自局の名前

9.< Over >



MAYDAY

遭難時はこの手順に従って送信しなければなりません

基本交信手順

交信の基本ルール、使うべき用語

PANPAN

緊急時の交信手順

SECURITE

安全に関わる情報の送信手順

WEATHER CHANNEL

英語による海上天気予報