2009 Venice to Istanbul

  • 全行程2400マイルを10レグに分けた長期コース・2009年6月1日〜9月1日

  • スキッパー;Bob Sendoh

  • 「海の都の物語」塩野七生著、この本に感激したのがコース企画のきっかけ、長年に渡りアドリア海を支配した都市国家の生命線であっったベニスからイスタンブールまでの航路を辿ってみようということで実行。船はクロアチアでチャーター、ベニスまで回航した上でスタート。

Blog 記録

≪第1 レグ≫

6月1日イタリア・ベニス出航 ~ 6月7日クロアチア・ザダール到着。

航行距離 270マイル。 搭乗人数8名。

6月ということでまだ季節的に肌寒い日が多かった。クロアチアに入った後、RAB島からOLIBまでの間、数日間南から最大40ノットの逆風が吹いた。

 ≪第2 レグ≫

6月10日出航クロアチア・ザダール~6月17日ドブロブニク到着。

航行距離 240マイル、搭乗人数5名。


全行程を通じて好天に恵まれたレグ。途中、トロギールのチャーターベースにて船の点検を行った。

≪第3 レグ≫

6月19日クロアチア・ドブロブニク出航~6月27日イタリア・ブリンディシ到着。

航行距離 270マイル、搭乗人数3名。


クロアチア・ラストボ島で出国手続き、イタリア側はヴィエステにて入国手続きを行った。アドリア海を西へ横断のとき、強いサンダーストームに遭遇、一緒に横断していたイギリス艇はジブセールを破損、我々は問題無し。イタリアに入った後、サンダーストームが数日続き、マリーナに待機。その後は天気も持ち直し、快適なクルーズとなった。

≪第4 レグ≫

6月29日イタリア・ブリンディシ出航~7月7日ギリシャ・レフカダ島到着。

航行距離 205マイル、搭乗人数2名。


サンフォカからアドリア海を再横断、ギリシャに入る。コルフ島にてギリシャ入国手続きの後、イオニア海を南下、全体を通じて好天に恵まれたレグ。ギリシャの各港での出入港手続きに悩まされる。

≪第5 レグ≫


7月8日ギリシャ・レフカダ出航~7月15日アテネ到着。


航行距離 230マイル、搭乗人数4名。


パトラス湾とコリント湾の間に架かるRIOブリッジは巨大な吊り橋、通過にあたってはVHF無線にて許可と通過すべき場所の指定を受ける。コリント湾では強い西風(追い風)を受け、停泊地のKiatで天気回復待ちで一日滞在。コリント運河通過は予想以上に素晴らしい体験だった。運河通過後、エーゲ海に入り急に暑さが増したように感じた。

 ≪第6 レグ≫

7月18日ギリシャ・アテネ出航~7月24日ミコノス島到着。

航行距離 127マイル、搭乗人数5名。


暑さが最盛期という感じのレグ、エーゲ海を東へ、本土を離れた後、Kia島までは適度な風だったが、その後エーゲ海特有の強い北風「Meltemi」が吹き始め、このレグの間ずっと続いた。途中、シロス島で2日間の風待ち、港の中にも強いうねりが入り、ドックラインを一本切った。ミコノスマリーナはまだ未整備、砂塵が舞うあまり快適とは言えない環境だった。

≪第7 レグ≫

7月28日ギリシャ・ミコノス島出航~8月2日クレタ島・イラクリオン到着。

航行距離 200マイル、搭乗人数7名。


クルーズ中、ずっとMeltemiが吹き続けたが、ダウンウインドだったので快適にセーリングを続けた。このレグの目玉はサントリーニ島、一日滞在して観光。湾の内側にある火山島の波打ち際に湧いている温泉に入ったがこれが温泉とは名ばかり、泳いで入りにゆくのだが帰ってくる間にすっかり冷え切った。

≪第8 レグ≫

8月5日クレタ島・イラクリオン出航~8月12日ロードス島到着。

航行距離 280マイル、搭乗人数7名。


クレタ島からはエーゲ海を東へ、これまでのダウンウインドからビームもしくはアップウインド気味に強い風を受けて航行。特にクレタとロードスの間は強い風と潮で有名な海域、これも順調に通過、一旦ロードスの北側のシミ島に上り、その後最終地ロードスに入った。ロードスの港は常に混み合っている、なんとか狭いスペースを見つけてバウからドックに入れたが(ビームははいりきれない)、2日間しか停泊を認められず、その後アンカリングして滞在。

≪第9 レグ≫

8月15日ロードス島出航~8月23日レスボス島・Mitlini到着。

航行距離 305マイル、搭乗人数8名。


最長レグ、距離だけではなく、ずっとアゲンストの風が予想されていたレグ。ロードスから一旦西へ、村上春樹が滞在して執筆をしていたその名も「ハルキ島・Kahlki」にゆき、そこから北上開始。イカリヤ島では到着が夜となり、暗く強風が吹く中での港外アンカリングとなった。イカリヤ島には海際に温泉が湧いておリ、これはサントリーニ島とは異なり、水温も高く快適だった。


 ≪第10 レグ≫

8月25日レスボス島出航~9月1日イスタンブール到着。

航行距離 250マイル、搭乗人数5名。


最後のレグ、レスボス島出航後その日のうちに対岸(10マイル程度)のトルコ・アイバリクのマリーナに入港、入国手続き。トルコ人はマリーナの職員、入国の役人、警官、はては軍人までみんなフレンドリーで親切、感激。

ダーダネルス海峡の中間地点、チャナッカレではトロイ遺跡を見学、その後穏やかなマルマラ海に入りイスタンブール・Atakoiマリーナに入った。


 ≪第10 レグ≫

8月25日レスボス島出航~9月1日イスタンブール到着。

航行距離 250マイル、搭乗人数5名。


最後のレグ、レスボス島出航後その日のうちに対岸(10マイル程度)のトルコ・アイバリクのマリーナに入港、入国手続き。トルコ人はマリーナの職員、入国の役人、警官、はては軍人までみんなフレンドリーで親切、感激。

ダーダネルス海峡の中間地点、チャナッカレではトロイ遺跡を見学、その後穏やかなマルマラ海に入りイスタンブール・Atakoiマリーナに入った。